点と線と

散りばめられた瞬間の記憶と、それらを繋ぐ思考の軌跡

ハイキング

三ノ宮から有馬温泉へハイキング

三ノ宮から有馬温泉へハイキング

仕事の都合で大阪と神戸に行くことになり、神戸は山が近くにあるので休日を利用してハイキングをする事にした。仕事道具と登山道具をバックパックに詰めて新幹線に飛び乗った。

今回のルート

三ノ宮生田神社から有馬温泉へのルート
三ノ宮生田神社から有馬温泉へのルート

有名な六甲山を目指して往復することも考えたが、宿泊していた三ノ宮から有馬温泉までのルートをたまたまYAMAPで見つけたので有り難く参考にさせて貰った。

ルートとしては三ノ宮にある生田神社からスタートして日本三大夜景1000万ドルの夜景で有名な摩耶山、六甲山最高峰、そして有馬の温泉に入ることがゴール。6〜7時間ほどのコースで、ルートの中には小さな沢渡なども出来て急な斜面もあまりなかったり、序盤では小さな沢渡りなどもできた。まだハイキングを始めて経験も少ない自分にとっては今までで一番楽しいハイキングとなった。

スーパー地形を購入

今月は既にハイキングを2度行っていたので、YAMAPの無料会員だと地図のダウンロード制限に引っ掛かってしまう。そこで、スーパー地形というアプリ(iOS/Android対応)の機能を購入して使ってみる事にした。

あまり地図読みに慣れていない所もあったので戸惑う所もあったが、これも練習だと思ってその日に通るであろうルートにピンを置いていった。自分は迷いそうな分岐点にピンを置いて使ってみた。このアプリにはGoogle Mapも重ねて表示されたりと様々仕様も沢山付いているのでオススメだ。例えば、歩いた場所をトラッキングして記録したり、そのデータを画像として保存したりすることができる。

生田神社
生田神社

朝7時にホテルを出て近くの生田神社で挨拶をしてからトレイルがすぐそばにある新神戸駅へ向かった。日曜の早朝とあって人はまばらだったが、登山装備を背負っている人もちらほら見かけた。

神戸には始めて来たが、山と海の距離が街から近く毎回電車で何時間もかけて行く自分からしたら羨ましい限りだった。

街の裏に見える山を眺めながら歩いて新神戸駅の下をくぐるとそこからトレイルは始まっていて、しっかりとした整備されたトレイルがそこにはあった。

布引五本松ダム

布引五本松ダム
布引五本松ダム

少し歩くと布引五本松(ぬのびきごほんまつ)ダムに辿り着いた。自分はトレイルの序盤はどうも張り切ってしまうのか、最初の階段に息を少し切らしていた所だった。ダムの横を回るように道が続いていてそこをゆっくりと歩いた。

今回のトレイルで最初に印象深かった場所でもある。その理由はトレイルに入るとすぐにウグイスが鳴いているのに気づいたのだけど、そこで聞こえたウグイスの鳴き声がこだまして今まで聞いた山の中の音色で一番綺麗で神秘的に聞こえたらかだ。

もしウグイスが現れる季節に神戸に訪れたら新神戸駅から15分くらいで辿り着けるのでこのダムにまで散歩してみてほしい。

新神戸駅から近くのトレイル
序盤は沢の近くを歩くので、夏も涼しそうだ

摩耶山に登る道の分岐で地図の前で立っている別のハイカーに出会った。その方は少し道を間違えて来てしまって困っていたようだった。自分も手持ちのスーパー地形を頼りにこっちじゃないかと少し手助けができた。神戸の山はルートが沢山あるので自分も何度も地図を確認しながら道を進んだが、他のハイカーの方に出会ったときは毎回道を尋ねて助けて貰った。みんな親切に教えてくれたので、一度も道に迷わずに有馬温泉まで辿り着けた。ハイキングの良い所の一つはこういったちょっとした助け合いや人との出会いだと思う。

沢渡りした時水辺

今回初めてできたことで嬉しかったことの1つとして、沢から水を汲んでみることだった。毎回ハイキングをする時は、給水ボトルと浄水器を持ち運んでいるのだけど水を汲める場があまり無く使う機会が無かったのだ。

摩耶山頂上までのトレイルで水辺の近くを歩いたり渡ったりできる箇所があったので体験することができた。水は美味しかったし、途中から沢山水を運ぶことができたので安心して水を飲むこともできた。こういった初めてのことも楽しんでいきたい。

椿が落ちているトレイル

あとトレイル途中には椿がよく咲いていた。そしてその椿の花弁がトレイルの上に落ちていて道を示してくれているようにも感じた。

摩耶山への看板

摩耶山頂までどんどん進んでいく。

摩耶山頂

摩耶山頂
摩耶山頂

摩耶山の頂上に辿り着いたが、肝心の1000万ドルの夜景が見れる場所がわからなかった。そこで出会った方達に聞いてやっと辿り着けた。その方達曰く誰も頂上には来ないらしく、展望台だけに訪れて帰るそうだ。そこで始めて展望台の名前を掬星台(きくせいだい)ということを学んだ。トレイルにあった看板にも摩耶山ではなくて途中から掬星台に変わって少し迷ったので、登る前にもう少し予習しておくべきだなと反省した。

掬星台展望台
掬星台展望台

掬星台の展望台からの神戸の風景はとても綺麗だった。朝方で夜景でもなく少しガスがかかっていたがそれでも綺麗な風景だった。つい先日香港のLion Rockという山にも登ったのだが、頂上からは海や街が見えてそれにも少し似た風景だった。

摩耶山から出発して六甲山最高峰までの道のりは思っていたよりも長かった、地図からどれくらいかかるのかまだあまり計算が上手くいかない。途中にはトレイルではなく車の通る広い歩道を歩く箇所もあったりしたが、坂もなだらかでそこでペースを上げることもできた。

六甲ガーデンテラスというレストランやカフェが沢山ある場所を通った時には、ここが頂上かと気を抜いていたら全然関係ない所だったと気づいて少し焦った。何度か追い越し追い越されしていたハイカーの方にここが頂上だと思ったことを伝えると、まだまだこれからですよと笑われた。

確かにそこから1時間以上歩いたのでその方の言う通りに結構歩く事になった。

六甲山最高峰

六甲山最高峰
六甲山最高峰

軽い気持ちで最高峰は頂上だしお店とかあるんだろうとウキウキで辿り着いてみると、六甲山最高峰の看板の周りでみんな持ってきたご飯を食べている光景だった。これもリサーチ不足だったし、頂上に毎回お店はないことを学んだ。みんな六甲山最高峰の「山」と「峰」を手で隠して「六甲最高」にして写真を撮ってた。

最高峰で写真を撮っているとあるULハイカーに目が留まった。装備が全てULブランドだったので気づいたのだが、その方はスマホで看板を歩きながら撮って颯爽と消えていなくなった。まるでここがただの通過地点と語るかのように。

六甲山最高峰から有馬へのトレイル

あとは有馬温泉へと続く道を進むだけだったので、気分が上がった。六甲山最高峰から有馬へのトレイルは緑が多くて、自然のトンネルを通るかのように歩けるので今回のトレイルのお気に入りの1つだった。このトレイルは下るだけなので登山が苦手な人でも楽しめる気がした。下った後は温泉も入れるし、交通機関で帰れるしちょうどいい気がした。

下道は個人的に好きな箇所だ。重力に任せて走って降りれるので毎回楽しく道を進める。岩場の下りが時に好きで、足場を瞬時に判断しないといけないのでパズルを解いているかのようで頭も体も使っている感覚がとても心地いいからだ。

有馬温泉有馬稲荷近道の看板
近道を選んでみた
有馬稲荷神社付近にあるおしゃれな椅子
有馬稲荷神社までの坂道におしゃれな椅子がいくつか置かれていた

ただ下りの途中で岩に思いっきり爪先をぶつけて少しテンションが下がってしまったが、なんとか有馬へ辿り着いた。達成感が優って有馬に付いた頃には足をぶつけたことなど忘れてしまっていた。

有馬温泉

陶泉御所坊
陶泉御所坊

有馬温泉には金の湯、銀の湯という場所が有名と聞いていたが他の有馬で歴史のある場所で温泉に入りたいと思い陶泉御所坊に訪れた。館内はとても綺麗で、象形文字や一昔の漢字の様なデザインで統一されていた。漢詩というらしい。ウェブサイトを調べてみると以下のようだ。

「御所坊グループ」は、無方庵の号を持つ美術作家の綿貫宏介氏によって、全体的な世界観が統一されています。
看板や館内装飾、食器や浴衣、アメニティ類に至るまで御所坊の物語=漢詩を用い、独自のタッチで作り込まれており、宿全体に深みのある雰囲気が添えられています。

公式noteもあるようだ。

タオルを借りて荷物を預けて案内してもらうと、そこで始めて半混浴ということを知る。初めての混浴にドキドキしながら入ったが、結局は混浴に仁王立ちで温泉に入る男が居ただけだった。

お湯は泥が混じっているのかと思うくらい茶色で濁っていた。温泉自体はとても気持ちよく入れたのだが、仁王立ち男と長く湯船に浸かるのは気まずかったのでそこを出た。

炭酸饅頭 かりんとう饅頭が美味しくて2度立ち寄った

温泉ですっきりしたあとは、お腹がとても空いていたので食べ歩きを見つけては食べ漁った。値段も100円からなどのものも多く、気軽に有馬の食を楽しむことができた。ハイキングした時に食事は格別美味しく感じる。今回もどれも美味しくて満足した。

たまたま見つけた三ノ宮直行バス

帰りは時間によっては最短ルートで下山することも考えたが、少し疲れていたのと次の日に仕事もあったことも考えて交通機関で帰る事にした。

たまたまバス停の近くに寄ったら三ノ宮直行のバスが停まっていたのラッキーと思いながら飛び乗った。バス車内はみんなハイカーのようでみんな今回の記録をYAMAPで確認していた。バスは高速を通って自分が歩いてきた山の横を通ったのだけど、三ノ宮まで着くのにも少し時間がかかったのでよく歩いて来たなとしみじみバスの中から山を眺めていた。

装備

装備に関しては只今更新中

名前

ブランド

カテゴリ

重量(g)

Daybreak

Hyperlite Mountain Gear

バッグ

597

フラットバッグ 4

montbell

バッグ

14

スタッフバッグ(2L)

The North Face

バッグ

5

521 Power Bank

Anker

バッテリー

206

UL25

Nitecore

ヘッドランプ

47

W59-1V

Casio

腕時計

21

マイクロスクィーズフィルター

SAWYER

浄水器

69

給水ボトル

SAWYER

給水ボトル

26

Smart Water ボトル

Smart Water

給水ボトル

O.D.トイレキット

montbell

トイレキット

41

ファーストエイドキットバッグ

montbell

ファーストエイドキット

35

エマージェンシーブランケット

SOL

グランドシート・ブランケット

66

フューチャーライトドリズルジャケット

The North Face

レインジャケット

455