点と線と

散りばめられた瞬間の記憶と、それらを繋ぐ思考の軌跡

ハイキング

雲取山荘で初めてのテント泊、そして三峯神社へ縦走

雲取山荘で初めてのテント泊、そして三峯神社へ縦走

本格的に登山を始めてから約半年くらい経った。筑波山、宝登山、大山、香港のライオンロック、陣馬山、高尾山、六甲山に登ってきた。まだまだ行った山は少ないけども毎回ハイキングをするたびにテント泊をしてみたいなと、テント泊の憧れを抱いていた。

テント泊をしたいにも装備の値段も高いので毎月少しずつ揃えていった。最後にテントを最後に手に入れた時はこれでどこにでも行ける気がした。買った装備を一度バックパックに詰め込んでみた。Day Break 17にきちんと収まったし、背負ってみたら軽くて驚いた。

行動着も写真に含まれている。ここにキルトが加わる

購入時に店員さんに東京近辺で初めてのテント泊にちょうど良いところを聞いたら雲取山だった。行く山はもう決まったので日程とテント場を決めて朝早い始発の中央本線で奥多摩まで向かった。

あんなに人がいる新宿駅でも始発の時間は誰もいない

始発の電車の中は結構混んでいて本当に始発なのかと疑った。東京でも電車のドアを自分で開閉するところがあるんだと少し驚いた。周りの風景を楽しんでいると青梅駅に到着した。電車を降りた瞬間から自然の匂いがすごいした。

登山口までのバスに乗ろうとすると二人の外国人に声を掛けられた。〇〇に行きたいけどバスはどれ?と聞かれたのだが、知っている場所の名前ではなかったので他の人に聞いてみてと伝えた。結局は発音が違うだけで雲取山と言っていたらしい。なんでわかったかというと同じバスに乗って最終的にその二人と頂上を目指すことになったからだ。

最初は一緒に登るつもりはなかったのだが、ペースが大体同じで休憩するたびに合流してたので一緒に行くことにした。

彼らはフィリピンからのハイカーで年に何度も日本に来て色々な山を登っているらしい。日本に来るだけでも大変なのに、山に登るために来日するのは本当に山が好きなのだろう。

登っている間はずっと日本のことやフィリピンのこと、お互いのことなどいろいろ話した。話しながら歩くのは個人的にとても好きで良いペースで歩けるし、キツイところも少し楽に感じられる気がする。

ハイキングのいいところは友達を作りやすいところだと思う。みんな気さくに話してくれるし、年齢性別国籍関係なく仲良くなれる気がする。山の力なんだろうか?

どんどん登っていくと霧が濃くなってきて気温も下がっていった。寒くはなく歩くのにちょうどいい温度だった。一人はこの天気最高!ととても喜んでいた。確かにフィリピンだと基本的に暑かったりするから気持ちいいのかもしれない。

僕たちはお腹が空いてきていた。特に一人はトレラン用のバッグで来ていて食べ物も持ってこなかったらしい。バナナを少し持ってきてたくらい。彼はヘトヘトになっていた。

七ツ石小屋に着いた。

手書きのメニューってところが良い

ここに着いた時には食べ物のことでいっぱいだったのだろう、小屋の方が売店を開けてくれるまでまだかまだかとはしゃいでいた。カレーメシとピンバッチを手に入れた。それまで一番元気がなかった彼だが、カレーを食べた後は誰よりも元気が出ていて笑った。

フィリピンにはハイカーがいるのかと聞いたら、あんまりいないとのこと。まずトレイルがないそうだ。なので基本的に道なきみちを歩いているらしい。それで日本に来て登山を楽しんでいるようだ。

五十人平野営業場が最近オープンしたらしい。綺麗なトイレも完備されていた。
ヘリポートにあった注意書きの可愛いイラスト

雲取山頂上に着く前に小雲取山までに2つほどの急登があった。自分も結構こたえたし、彼らも足取りが重くなった。登った先にまたキツイ斜面を見ると誰でもしんどくなる。きつかったのはそこくらいだっただろうか?

フィリピンのふたりと登ったことで楽しくて気づいたら頂上に到達していた。頂上ではガスがかって何も見えなかったが、みんなで写真を撮った。彼らは日帰り登山だったのでバイバイした。これから寂しくなるが、今回のハイキングは特別なものになった。

彼らは来た道を戻って、自分はそのさきの雲取山荘へ向かった。

同行した一人が持ってきていたレゴ

山頂から雲取山荘のトレイルは幻想的で綺麗だった。歩きやすかったし後少しでテント泊できると思って足取りが軽くなった。

少しは若くなれたかも?

少し歩いたところで雲取山荘にたどり着いた。小屋はとても大きくよく山奥にこんなに綺麗で大きな小屋を作ったなと感心した。

テント泊なので中はあまり観れなかったが、昔部活の合宿などで泊まった宿を思い出した。

一番手前の黄色ガイラインを調整できることを知らなかったので不格好になってしまった

テント場にはあまり人はいなかったので好きなところを選べた。みんな小屋の近くに建てるけど何かいいことはあるのだろうか?トイレに近いくらい?

自分はできるだけ端っこで静かにしたかったので、少し歩いたところに設営することにした。

テントは山へ行く前に近くの土手で1度だけ練習はしたが、しっかり立てられずに30分くらいかかってしまった。まあ初めてだしこんなもんだろうと自分を納得させた。

Sixmoon DesignsのGatewoodはトレッキングポールで立てられる。トレッキングポールも初めて使ってみたが、慣れが必要だったが歩くのが楽になった。

ロゴのあたりにダクトテープを巻いている

設営が終わってマットで横たわったり、これで雨とか風とか大丈夫かなとワクワクとドキドキが交わって興奮していた。

夜ご飯にスモールツイストを用意して、お味噌汁も持ってきていた。格別に美味しかったし、スモールツイストが本当に美味しかった。興奮が高まっていたのか、売店で飲む気もなかった秩父の日本酒に目が止まり買ってしまった。

持ってきていたカルパスと一緒に楽しんでいたら、眠くなってすぐ眠ってしまった。本当は本を読んでゆっくりして寝るつもりだったがお酒の力に負けた。あと大きな虫がヘッドライトの光に集まってきたので灯りを消していたからだろう。虫はまだ慣れないようだ。

夜の山はいろんな音がした。木から水が滴りテントにぶつかる音、遠い山から動物が鳴いている声、虫の音などを楽しんだ。森は静かなのかと思っていたけど、思っていたより静かじゃなかった。

初めはキルトとエアマットをビビィに入れていた。だが暑すぎた

自分のテント泊の装備はある程度寒い季節でも対応できる。だがその夜は思っていたよりも暑くて全然スリーピングマットとキルトだけで寝れることを学んだ。雨の日はエマージェンシービビィを使うといいとのことだったので試してみたが、意外と雨は強くなく思っていた以上に暑くなってしまったのでビビィをグラウンドシートとしてして下に敷くことにした。全然寒くもなく少し拍子抜けだった。

寝る時に初めてテントのガイラインを調節できることに気づいた。他の人の建てたテントとあまりにも形が違かったので不思議に思っていたけど寝る前に見つけてめんどくさいのでそのまま寝た。なので今回のテントは不格好だ。寝る時のも問題はなかったし、初めてだし良いとしよう。

朝起きるともう雲取山荘を離れる人がたくさんいた。自分はゆっくり準備してテント場には誰もいなかった。

帰りは元来た道を帰る予定だったが、秩父の方に縦走することにした。電車でも簡単に帰れるし秩父に行ったことがなかったのでルートを変更した。

今回は試しに水だけで食べられるクスクスを持ってきていて食べたのだけど思っていたより美味しく作れなく、元気も出なかった。家で何回も作ったのだけどパサパサしてしまった。あと思っていた以上にクスクスは重くなってしまった。次からはフリーズドライなどの軽い食事を持って行くことにする。下山だから降るだけかと思ったがアップダウンが意外とあってパワーの出なかった自分はペースが落ちてしまった。もう少しカロリーのある食事を朝にするべきだったかもしれない。ただ、トレイルは綺麗で歩きやすかった。

今回で意外と役に立ったのがトイレットペーパーだった。紙がないトイレはいくつかあったし、汚れたものを拭くときに手ぬぐいは使いたくなかったのでちょうど良かった。地面にものを置くとすぐに汚れてしまうし、トイレットペーパーなら簡単に拭いてゴミとして持って帰れた。

トレイルに花があると元気が出る。綺麗だしトレイルに色が加わるので自然と目が止まる。下山中にも綺麗な木があって花びらが地面に落ちていた。こういった木々の名前も少しずつ覚えていきたい。

途中で雨も降ってきた。ただ木が周りにあることで直接雨が当たることはなかった。意外と普通の雨ならそこまで濡れないのかもしれない。レインジャケットもあまり出番はなかった。レインジャケットはパッと着れて、パッと脱げることが大事な気がする。

秩父宮両殿下のレリーフ
蛍かな?と思ったがなんの虫だろう

なんとか歩き続けて三峯神社まで辿り着いた。神社にトレイルが続いていることは結構あるけど、結構嬉しかったりする。登山口にあれば挨拶していつも歩き始めるし、今回みたいに最後にあれば感謝を伝えてハイキングを終えることが出来る。そういうことをすることで心が少しスッキリするし、少しだけでも安全に歩くことができそうな気がする。

三峯神社には多くの人が参拝していた。みんな大きなご神木があって行列ができていた。自分は挨拶して近くにあった三峯山 大島屋というお店でわらじかつを平らげた。ハイキングをしている時はどのご飯も美味しく感じられる。このわらじかつはとても大きくて疲れていた自分にはありがたい量だった。

丼より大きい。とても美味しかった。

今回は行動時間は12時間ほどで20キロ歩いたようだ。思っていたよりも長く感じられたし、ハイキング中の食事が大切なことを実感した。何よりもテント泊で楽しく自然を満喫できたことが嬉しかった。使う前はすごいミニマルなテントで不安なところはあったが、一夜を過ごしてこれでも十分に過ごせることがわかって嬉しかった。これからどんな山にでも行ける気がした。テント泊で初めてすることが多くて色々なことを学びながらハイキングを楽しむことができた。これから夏の季節になるのでいろんなところに行ってみたい。

装備

ベースウェイト:6,177g (6.18kg)

運搬用具 660g

名前

ブランド

カテゴリ

重量(g)

個数

Day Break 17

Hyperlite Mountain Gear

バックパック

569

1

スタッフバッグ

The North Face

スタッフバッグ

5

1

フラットバッグ 4

mountbell

ショッピングバッグ

14

1

ポリ袋30L

ハウスホールドジャパン

パックライナー

31

1

就寝具 1788g

名前

ブランド

カテゴリ

重量(g)

個数

エスケープヴィヴィXL

SOL

ビビィ

238

1

MSR Groundhog Stakes

MSR

ペグ

14

2

Zpacks Sonic Stake

Zpacks

ペグ

9

2

TOAKS Titanium V-shaped Peg

TOAKS

ペグ

11

2

MSR CarbonCore Tent Stakes

MSR

ペグ

5

2

MOLDEX メテオ

MOLDEX

耳栓

0.5

2

TENSOR™ ALL SEASON

NEMO

スリーピングマット

405

1

Revelation 950 30°F Down Ver

ENLIGHTENED EQUIPMENTS

キルト

545

1

Gatewood Cape

Six Moon Designs

テント

301

1

200メリノ

Icebreaker

ベースレイヤー

200

1

飲食用具 328g

名前

ブランド

カテゴリ

重量(g)

個数

プラスチックスプーン

不明

スプーン

5

1

Smart Water ボトル

Smart Water

水筒

37

1

マイクロスクィーズフィルター給水ボトル

SAWYER

水筒

26

1

116フェムトストーブⅡ

Iwatani Primus

ストーブ

64

1

Titanium Bot 700

VARGO

クッカー

127

1

マイクロスクィーズフィルター

SWAYER

浄水器

69

1

行動着 1692g

名前

ブランド

カテゴリ

重量(g)

個数

Venture Jacket

The North Face

レインジャケット

232

1

Hiking Gaiter "Low Poly"

High Tail Designs

ネックゲイター

30

1

W59-1V

CASIO

腕時計

21

1

メンズ・テルボンヌ・ジョガーズ

Patagonia

パンツ

162

1

Lone Peak 9+

Altra

294

1

アクティブライトキャップ

The North Face

帽子

72

1

Light Hiker No Show Lightweight with Cushion

Darntough

靴下

43

1

Any Crew

Moonlight Gear

ミドルレイヤー

266

1

UL All-weather Pants

山と道

レインパンツ

99

1

メンズ・キャプリーン・クール・デイリー・シャツ

Patagonia

ベースレイヤー

123

1

スーパーメリノウール L.W. トランクス Men's

montbell

下着

56

1

その他 1709g

名前

ブランド

カテゴリ

重量(g)

個数

Zpacks Carbon Fiber Trekking Pole

Zpacks

トレッキングポール

195

1

ファーストエイドキット

ファーストエイドキット

242

1

ホテルの歯磨き粉

不明

歯磨き粉

4

1

ヘッドが交換できる歯ブラシ

無印良品

歯ブラシ

3

1

iPhone 16 Pro

Apple

携帯電話

250

1

シリコンケーブル USB-C to Lightning

CIO

充電ケーブル

8

1

シリコンケーブル USB-C to USB-C

CIO

充電ケーブル

9

1

手ぬぐい(鯉)

にじゆら

手ぬぐい

39

1

FE 28-60mm F4-5.6

SONY

カメラレンズ

171

1

A7C (ボディ)

SONY

カメラ

506

1

ハイクヒッチ2(温度計)

Sun Company

温度計・コンパス

11

1

メガネ(調光)

Jins

メガネ

18

1

521 Power Bank

Anker

バッテリー・充電器

206

1

UL25

Nitecore

ヘッドライト

47

1